2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Good-bye 2013,

今年、最後の更新なので、雑記的に軽やかに。あとで、この年が変わり目だったな、ということはわかると思うのですが、今年、2013年もそういう空白期間にして過渡期的な一年だったような気がします。アベノミクスや法改正、または市場変化、国際経済のパワー…

文脈の再接続

この前、たまたまTVのニュース番組を観ていたら、有名なコメディアンがある事件にふれて「努力したら報われる、夢は叶うって教育は良くないと思うんだよね。成功者なんてごくわずかでさ、成功しても色々あるし。」みたいなことで、首肯できるところがあった…

私的ベスト経済書10冊 2013

とりあえず、年の瀬なので、ブログ用に個人的に佳かった経済書を10冊ほど。一般的には選出されております、アベノミクス関係は玉石混淆なので、省きました。基本的に、グローバリゼーションがもたらす整合性と選択可塑性などについて興味深いものが多かった…

today is always future,

世界の政府総債務残高(対GDP比)ランキング http://ecodb.net/ranking/imf_ggxwdg_ngdp.html瞬雪が舞う京都で、ふと意識が遠のき、気が付けば、病院に居て、呼吸器をあてられていた。過労によるパニックらしい。すぐに治った。ずっとぼんやり夢の中で幸せな季…

Musipl(2013年寄稿纏め−1)

Musiplという音楽情報サイト(http://www.musipl.com/index.html)に寄せましたテクスト群です。年内には100本に達する中、50本目からバランサー的に色んな方を紹介してきましたが、90年代から活動をしている、ソロ・アーティストみたいな自分の中でのルール…

成熟化と慣れ

いつも言葉は曖昧で、規制が掛かっている。その規制は内側でリライトされて、外側から覗き込もうとすると蒸発してしまう、そんな儚さもあって、この1年ほどでなにが変わったのか精査していると正直、落ち込んでしまう。なにかしらの仮想敵を作って叩いて潰す…

くるり「最後のメリークリスマス」によせて

『坩堝の電圧』の「glory days」は本当に、大事に唄われた7分半の曲だった。「ばらの花」と同じ福島県いわき市薄磯海岸で撮られながらも、全く違った光景。くるり自身の轍を刻んだ幾つものオマージュ。その後のライヴでもハイライトを占める重要な意味を占め…

Snowy Emptiness

過去とは所有者の贅沢だ。過去を整頓しておくには、一軒の家を持つことが必要だが、私は自分の身体しか持たない。 (サルトル『嘔吐」より)ずっと自分を駆り立てていた衝動みたいなのはこの数年、何だったのだろうか、と思う。きっと、申し訳ないという気持…

アルパカが飼えるころには、便りを出すよ

今年の京都音楽博覧会のくるりのセット・リストは穏やかに波打つように、柔らかく胸に響いた。「Remember Me」を真ん中に置きながら、「キャメル」や「ばらの花」などのゆっくりしたテンポのものが選ばれ、定番的な「京都の大学生」や少しファストな曲を敢え…

「当たり前」を考え続ける難しさ

義務教育は、「義務」であって、ある種の強制性を帯びます。文部科学省の教育基本法第4条に記されているとおりで「国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う。」そして、九年の普通教育とは、「通例、全国民に共通の、一般的・基礎…

My Private Best 30 Discs 2013

今年はいつになく多くの、世界中の音楽を聴きながら、なぜか振り返ってみますと、穏やかで凪のような作品群を好んでいたような気がします。移動中や少しの作業の合間に、また、ライヴで触れる音楽にも自然とそういった優美なものを求めていたのは、何だか狂…

【REVIEW】Motohiro Nakashima『雨がやんだから、公園へ行くことにしよう』(november)

現代の「うたもの」は、いつかのジム・オルークの『ユリイカ』を経由して、トクマルシューゴ的なトイボックス・ポップと交錯するのかもしれず、『In Focus?』の初回限定盤の99種の楽器フレーズを付けたボーナスCDでの隙間を縫うように、ほんの6曲には夏の夕…