2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

cloockwork day and over

またぞろ、と週刊誌や各所で、9世紀の貞観地震後の状況との共振性を煽るような向きが出てきた。平安時代、869年に起きた貞観地震については2011年の東日本大震災を経て、より注視されることが増えたので、どこかで目にした人も居ると思う。となると、富士山…

BOB DYLAN『Shadows In The Night』

過去にも単発的にはあったが、2015年の今、ディランがこうしてシナトラが取り上げた“スタンダードを歌う”という行為性にはアメリカの深い(大衆)音楽の根脈を再定義せしめる、そんな大層な意味合いよりも、例えば、イブン・ハルドゥーンの言うところの“文明…

go out inside

近年、個人的だが、節目にBLURの報があると思えば、4月には12年振りのオリジナル・アルバム『The Magic Whip』が出るとのことで、リード・ソングの「Go Out」は期待をかわすように(または、ブラーらしく)、『無題』期のアウトテイクのようなオルタナティヴ…

yet yes

今は葬式でさえ、簡略化され、ネット越しに少数でストレスなく行なえる。逆に、祭式でさえ。関係者、親族を集める労力を思えば、事後報告で心理的、経済的、諸々のコストを削減すればいいというのは短絡的な話で、以前は、式次第は「関係力学」のための催し…

mind in sandstorm

年の瀬に邦訳書が出たのもありますが、トマ・ピケティ・ブームが来ているようです。それは寧ろ、元来の経済学的なフレームで「格差」という命題を扱ったというトピックではなく、社会科学、人文科学畑のタームで、いつかの『帝国』の“マルチチュード”ブーム…