ECONOMICS

money isn't money pt.1

春先で世知辛いものの、庶務で貨幣論の色んな束を紐解いている。「貨幣」という固い言い方じゃなければ、お金、MONEY。どうも、元々、曖昧な概念に尾びれがついて、お金が在るものになっている現状が過熱している。いや、お金は確かに「ある」のだけど、その…

my private best books in economics 10 pt.1 2014

今年の経済書、私的10選ほど。今年と言いましても、以前に出ていまして邦訳されたものも相変わらずありますが、基本的に貨幣論、労働論の再定義やグローバリゼーション、キャピタリズムに対して新しい視角をもたらすものに魅かれました。10,『貨幣という謎』…

贈られた価値をどう置き換えるか

GIFTという言葉には幾つもの意味が反映されます。日本語訳しますと、そのまま、贈り物、それは有償的なものもあれば、「ほんの気持ちで。」という手紙のような無償、内面性に依拠するものもあり、GATE(Gifted and Talented Education)のようにレベル策定を…

simple thinking about Thomas Piketty『CAPITAL』

Capital in the Twenty-First Century作者: Thomas Piketty,Arthur Goldhammer出版社/メーカー: Belknap Press: An Imprint of Harvard University Press発売日: 2014/04/15メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (13件) を見る今年をある種、象徴した…

missing:sustainability

「答えが(制限条件の中から、)ひとつ」である教育スキームは、基本は変わりなくあって、ゆとり世代(さとり世代、というのはまた別途に)の心はわからないという周囲と違って、自分とは違う長けたアンテナが確実にあって、全く基礎教養がないこともないし…

町と街の間で

マレーシアはクアラルンプールから少しタクシーに乗った郊外に巨大なモールがある。内部は人工の川が流れ、ブランド店含め、400以上もの店が並ぶメガロポリスのような、東南アジア最大級の「街」ともいえるかもしれない。【Mid Valley Megamall】 http://www…

「景気」という気分

「祖父母と孫を狙ったポジショニング戦略」について具体的に担当者やセミナーで何度も聞いたことがありましたが、その祖父母=高齢者層でも当たり前ですが、富裕層とそうではない層、中間層があり、今など介護付きマンションなど当たり前に億を越えるのもあ…

経済学的に想うこと

例えば、一般公開講座で「経済学入門」なんて受けましても、相変わらず需要・供給曲線がどうこう…なんてことをやっていますし、それは悪くないのですが、問題ないとも思います。そこで、「グローバル経済化が進捗する中、経済の新しいパラダイム・シフトが希…

For A Tomorrow

参考までに、日本の借金時計というものがあります。http://www.takarabe-hrj.co.jp/clockabout.html1,000兆円近くに進みながら、昨年の3月末時点で総務省が住民基本台帳に基づきます日本の総人口は1億2,639万3,679人と4年連続減少し、いわゆる、生産年齢人口…

私的ベスト経済書10冊 2013

とりあえず、年の瀬なので、ブログ用に個人的に佳かった経済書を10冊ほど。一般的には選出されております、アベノミクス関係は玉石混淆なので、省きました。基本的に、グローバリゼーションがもたらす整合性と選択可塑性などについて興味深いものが多かった…

「楽園なき経済」について、またはパイロット版

来年1月からある媒体に経済コラムを打診されまして、受けようと思っているのですが、まずはパイロット版として。このコラムは自身のフィールドに基づいた上で、経済至上主義がもたらす現実をときに数式やデータを入れて、進めるものです。***「楽園なき経…

TAKE OFF or LANDING?

昨年末に日本では政権が変わり、またこれまでの市場役割に対して名目的なデフレ脱却の名の下に、大胆な金融緩和政策に舵が取られ、総体的に「円安」が進んでいます。円安というのは、外貨派生商品が手に入れやすくなるとともに、輸出に主化した産業は活性化…

Apart of CODE

「格差」という言葉は得てして不明確だが、使い勝手がよく、メディアのみならず、貧富のみならず、情報、知識、教育の接尾語としても用いられることがあるが、チャールズ・マレーの『Coming Apart:The State Of White America,1960-2010』を読み返していて…

ターゲットはどこにあるのか

今回の量的・質的金融緩和について既に何かとコンフューズしているようですので、少しだけ接線を。 ベースはインフレ・ターゲット論、つまり、消費者物価の前年比の上昇率を2%に置くという「安定」目標にしましたもので、内実はマネタリーベースの操作、長期…

経済成長という春のそばで

マレーシアの今度の選挙の軸は、経済成長への視角でしょう。「ETP」と呼ばれます経済改革プロジェクトがあるのですが、そこにおきまして、インフラや石油などに膨大な額が投下されまして、以前に行ったことがありますが、イスカンダルという凄まじい工業団地…

Work Or Work NOT Out

よく聞かれることでもありますので、ベースを纏めておこうと思います。世界的に、先進国の中でも少子高齢化の状況は日本でも加速しています。 『通商白書』の2006年で、日本の合計特殊出生率は、2004年に1.29にまで低下し、総人口も2005年に減少に転じた、と…

トライアル・エラーとしての経済学

トライアル・エラーの模範例としてセクシュアル・ハラスメントに関して、「経済学」的に少し言及してみたいと思います。まず、経済学は合理性を優先します。良き消費者、生産者であるということです。そして、ここで援用するのはエラーマネジメント理論。取…

労働とシステム

以前に、アジアのある多国籍企業の工場を視察に行ったとき、組み立てライン・オペレーションからアーム(手)の高度な動きまで、近未来のような世界があって、そこには不気味なくらいの効率にはかられた規律が敷かれていました。主管が仕切るという訳ではな…

どこまで、経済は自由になれるのか

最近は周囲との話がTPPとFTA、EPAを巡りながら、政権交代の今、「聖域なき〜」の掛け声とともに、多くの検討がはかられてゆく趨勢が見られます。TPPは環太平洋経済連携協定、FTAは自由貿易協定、EPAは経済連携協定の略。どれも似たような語句、日本語に見え…

urbanized economics

ノート・セッションなどの準備もあり、多層的に世界を考えています。まず、隣国、中国では18日に国家統計局が70に渡る主要都市の住宅価格の価格調査を発表しますが、先月分となる調査では価格上昇が見られました。不動産バブルが弾けたと見られていた中での…

growing pain 'indonesia

インドネシアに今、注視が集まっていますが、まず、基礎的なデータとして。人口規模は世界4位、2億3,764万人(注:2010年、JETRO、外務省)、2010年には名目GDP、国内総生産が3,000ドル、日本円では、約23万5,000円ほどを越え、汎的に3,000ドルを境に、耐久…