Recent Defense

この夏は水面下で進め、考えることばかりで、秋以降、更には来年以降の案件群にもアタッチしていた所為か、現在進行形のアクチュアルな言葉を届けることが出来なかったのは課題として、いつになっても慣れない天災、人災が続くために、マクロ大の地球の環境整備に思慮を巡らせ、身辺の日常に分け入るシリアスな不穏さに尽きぬ何かと、そして、想えば、専門書ばかり読んで、小説などを殆ど読まなかった気がする。人口、食糧、アジア関係。

音楽では、一層、辺境の辺境に、そして、土着と民族性について根差したものをよく聴いていた。主に、中東からアフリカのテクノ、ポップス、また、東欧諸国のクラシック、ミニマル・ミュージックに魅かれていたのは重苦しい中でのカルチャーの強度を確かめていたのかもしれない。辞書を横に、アラビア語を紐解きながら、歌詞を少しずつ解釈すると、その国の背景がぼんやり見えたりもして、知らないことばかりで「世界」の遠心度を想った。

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医者の知己と「世の中、ニュースはほの暗いから、せめて自分の身の丈を。」と話をした。身の丈といえば、健康のために泳ぎに行くプールなどで『アナと雪の女王』が流れたり、移動中にもこれだけ“ありのまま”という言葉を聞いた日はなかった。ミスチルの『名もなき詩』のときくらいだろうか、といえば、自分の老いも感じる。

季節が変われば、感情も移ろう。

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そういえば、もうチェックして戴いている方も多いようですが、ポーランドの方がイニティアティヴを取る、世界中の音楽ジャーナリスト、ブロガーなどが参加しているbeehypeというサイトに参加しています。基本、レビューというか紹介をするというものなのだけど、英語ゆえに飛距離もあり、想わぬメールも来ます。今のところ、自身はアジア・日本のオルタナティヴ担当みたいになっているものの、展開として、サイトそのものが400レコメンドを越えてきたのもあり、取材記事や興味深い企画も増えるのでは、とも思います。

自分もじわじわと関わっていこうというプロジェクトなので、関心ある方は是非。

日本からはクッキーシーン、ki-ftなど多方面で活躍されておられる森さんはじめ、幾名が鋭意、筆をふるっております。

【beehype】
http://beehy.pe/