my private best discs 30 2014 pt.6
今年は音楽的に大きなトピックがなかった、または、巷間で騒がれているものは底上げを強いられているようなものが多かった、なんてエクスキューズが行き交う2014年のシーンとも一部では言われていますものの、例えば、異分野ながら、流行語大賞のみならず、ひとつのイコンになりました東村山からの日本エレキテル連合とは、アンダーグラウンドでアシッドなネタを得意としていましたお笑いコンビでした。ダッチワイフと歳を重ねた年配の男性がもたらすシュールな破綻劇の部分漂白が受容される瀬。思えば、彼女たちが敬愛します志村けんがモティーフとする人物や題材は今の時代では放送倫理規定的に危ういものばかりです。でも、ああいう人たちはいて、笑えるという感覚が大事なのであって、テロップと事後規制、編集で“遊び”がなくなっていくような状況で、雄弁に語り、颯爽と海外へ遊説します日本のトップがもたらした政策とは“速度”以外の部分で、置いていかれる感覚をおぼえました人も多いとも察します。
ここであげます5枚の中には、活動停止をステイトメントしたグループも居ます。それでも、今年に於いて肝要な意味を持っていたと思います。
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10,昆虫キッズ『TOPIA』EP
- アーティスト: 昆虫キッズ
- 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
- 発売日: 2014/12/17
- メディア: CD
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9,ROYKSOPP『The Inevitable Band』
- アーティスト: Royksopp
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2014/11/18
- メディア: CD
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8,CELER『Sky Limits』
- アーティスト: Celer
- 出版社/メーカー: Baskaru
- 発売日: 2014/12/01
- メディア: MP3 ダウンロード
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7,ZAZ『Paris』
- アーティスト: ZAZ
- 出版社/メーカー: PLG I
- 発売日: 2014/11/07
- メディア: CD
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6,machinone『Tokyo』
- アーティスト: machinone
- 出版社/メーカー: Flau
- 発売日: 2014/08/06
- メディア: CD
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この二枚は視角は違いながらも、タイトルにそのまま付されていますように、メルティング・ポットとなる”大きな象徴都市”に対してのある種の音楽としての、気概を感じました。